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Vol.325

2017年8月25日

緋田 順さん

三井物産株式会社 理事 アジア・大洋州副本部長 シンガポール日本人会 会長

web325_Cover1一橋大学を卒業後、三井物産に入社。営業部門で製油所やガス処理設備、パイプライン、発電所といった大規模なインフラプロジェクトの開発などに携わる。「金曜日の夕方に会社を出て土曜日の早朝に中東に到着、その日の深夜のフライトに搭乗して日曜日の夜に羽田に戻り、月曜日は何ごともなかったように出社する、一度出張に行くといつ帰国できるか分からず2~3ヵ月後に突然帰国するなど、仕事は非日常の連続でした」。大変なことも多かったが、プロジェクトをやり遂げた時には辛さは全て吹き飛んだという。

 

来星は2016年だが、20年以上前からミャンマーを含め各国のプロジェクトで何度もシンガポールを訪れているという緋田氏。「先日、7年前の契約調印シーンの写真が載った新聞記事を見たら、自分の姿、特に髪の色がすっかり変わってしまっていることに驚きました」と振り返る。15ヵ国、28拠点を擁する同社のアジア・大洋州本部管轄地域では、化学品や食料などの貿易ビジネスに加えインフラ、エネルギー、金属、輸送機、医療、都市開発、アパレル、IT、金融など多くの分野で投資を行っている。緋田氏は副本部長として、アジア・オセアニア各国を飛び回る日々を送っているという。

 

小さい頃から乗り物好きで、公道を走る当地のF1や、ナショナルデーに向けた訓練でオフィス街に飛来する戦闘機の爆音に心を踊らせる。「年齢相応になどとは思わず、失敗を恐れることなく、いろいろなことにチャレンジしていきたい。白くなった髪は戻らないが愛する家族の為に長生きすべく健康増進にもいろいろ挑戦中」とエネルギッシュだ。このほど行われた日本人会の大運動会では、リレー走者として100メートルを全力疾走。また会社では、シンガポール人スタッフと共に、生活に困っている人にランチボックスを提供するボランティア活動に参加するなど社会貢献活動にも積極的に取り組む。

 

今後については「日本人会の会長として、シンガポールの日本人社会の健全な発展や、両国の関係強化に貢献したい。日本人会主催の夏祭り等のイベントをこれまで以上に充実させていきたいですね」と抱負を語る。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.325(2017年9月1日発行)」に掲載されたものです。

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