Vol.337
2018年8月28日
早瀬 恭さん
JAC Recruitment Pte. Ltd. Managing Director / Singapore , Operations Director / Indonesia
名古屋市出身。高校時代に単身渡米。辞書を片時も離さずに過ごした日々を胸に、いつかは海外に出ると志し、2007年にグローバル人材エージェントであるJAC Recruitmentに入社。大阪、京都、東京での勤務を経て、2014年1月よりインド法人立ち上げにあたり社長としてニューデリー近郊グルガオンに赴任。3年間で事業を軌道に乗せることに成功し、2017年3月からシンガポール法人の代表を務めている。2018年よりインドネシア法人の経営も兼務する。
「インドでは、オフィスどころか登記もされていない所にトランク1つで行って、ビジネスをつくるということをやっていました。ゼロからスタートしてスタッフは最大15人ほどでした。一方で、シンガポールは従業員80人規模、設立30年の歴史あるオフィスです。規模もフェーズも異なる中で、自分に務まるかという不安感と自分にもやれることはたくさんあるはずというワクワク感の両方がありました」とシンガポール転勤時の心境を振り返る。以来、1年余り。「多様性を自然に受け入れる一方で、確固たるシンガポールらしさを持つ国。前任地インドとは違ったマネジメントの難しさがある」と言うが、それでも部下の成長、事業の成長が楽しみであることに変わりはなく、「個人主義色が割と強い中で、帰属意識をどうやってチームに、会社に、向けてもらうかを考え抜きたい。人材サービス業はベンダーに見られがち。会社を一番のプロフェッショナル集団にすることで、率先して人材紹介業の価値向上にも取り組んでいく」と意気込みを語る。
休日は、Promenade駅近くの広場でストリートダンスをして過ごすことも。大学時代から始め、過去には全国大会4位、中部地区学生選抜に入ったこともある実力者で、現在は国際大会の審査員を務めることも。「最近の10代のレベルは本当に高い。とてもじゃないけどついていけません」と笑顔で本心を打ち明けてくれた。
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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.337(2018年9月1日発行)」に掲載されたものです。