Vol.338
2018年9月27日
米山 智紘さん
Cornes Singapore Pte Ltd. Director
東京都出身。2007年、Cornes & Co.,Ltd.に新卒入社。モーターカンパニーで2年間、フェラーリ、ロールスロイス等高級自動車の部品輸入管理に従事した後、Maritime事業部に異動し、以来、航海用海図・書籍の輸入販売、デジタル系商品の営業を担当。日本国内および韓国市場で経験を積み、2016年1月からライバル10社がしのぎを削る海運の要衝シンガポールでダイレクターを務めている。
「船は24時間365日航行しています。いつ、どこから注文が入るか分かりません。新造船の竣工や、新たに港湾が整備されれば、海図が必要になります。世界中の荷動き、港湾の整備状況を見渡しながら、情報をいち早くキャッチして、チャンスを掴みたいと思っています」。
シンガポール駐在2年目となる今年は、営業マンの増員も決断した。「日本や韓国での営業活動では相手先に足繁く通い、まずは信頼関係を築くことが大切ですが、シンガポールは価格の安い方に決まるシビアなマーケットです。とはいえ、航海ツールのデジタル化が進むなかで、急遽、使い方を説明してほしいと連絡を受けるケースも出てきており、シンガポール港に入港した船舶に出向き船員さんに直接説明する場面もあります。デジタル化の進展とともに、親近感ある営業担当者を求める気運の高まりを感じます」と事業環境の変化を説明する。
事業の成長の可能性は東南アジア全域にも広がっている。毎月2回の出張では、これまで関わりのなかった会社に飛び込み、商品を売り込んでいる。「いきなりドアを叩いて、ビジネスに繋がったときが一番うれしい。醍醐味ですね」。
一方、私生活に変化もある。赴任直後に出会ったシンガポール人女性と結婚。式を挙げたフラトンホテルは、時々長男を連れて3人で食事に行くお気に入りの場所になっている。
趣味は旅行と写真。シンガポールの地の利を活かし、アジア環太平洋各国を家族で訪問。カメラやドローンを持参し、忘れられない瞬間とその景色を収めている。
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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.338(2018年10月1日発行)」に掲載されたものです。