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熱帯綺羅

2014年11月17日

東南アジア最古のシナゴーグ。ユダヤの歴史を刻む佇まい

 

平和への糸口は「お互いの違いを尊重」

 

今日、世界各国から法律や金融、軍需関連事業などに携わるユダヤ系の来星が増えました。「第二次世界大戦時シンガポールにいた約1,000人のユダヤ人は戦後、その多くがオーストラリアやイギリス、アメリカ、イスラエルなどに移住していきましたが、彼らの軌跡は今でも至るところに見られます」と語るのは、当地チーフ・ラビのモルデハイ・アバゲル氏。「シンガポールはマレーシアとインドネシアというムスリムの国に挟まれているにも関わらずアンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)のない安全で平和な国です」。これには、政府が人種差別に対して強い態度で臨んでおり、厳しい罰則を設けているという背景があります。

 

 

「お互いの違いを認識し、尊重しあうことが大事。世界の平和を心から願っています」(同氏)。

 

 

世界各地で紛争やテロが起こる今日、「安全で平和な毎日を送る」ことが全ての人に与えられていないという現状。「世界恒久平和」を願いつつ、シンガポールの歴史を知る建造物は今、この瞬間も時を重ねています。

24/26 Waterloo St,Singapore, 187968

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.269(2014年11月17日発行)」に掲載されたものです。
取材・野本寿子、写真・桑島千春

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