2013年3月4日
似て非なる「フィッシュヘッドカレー三つ巴」
新暦の正月&旧正月も開けた「年頭」にふさわしく(ちょっと時期が遅くなった感がありますが)、「魚の頭」を使った名物ローカル料理、ご存知フィッシュヘッドカレーの三つ巴企画。さすが多文化国家シンガポールらしく、フィッシュヘッドカレーにもインディアン、チャイニーズ、そして、プラナカンスタイルがあるのだ。さて、あなたはどのフィッシュヘッドカレーをヘッドハンティングする?
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いろいろなスパイスをふんだんに使うインディアン フィッシュヘッドカレー
「使う魚はレッドスナッパー(鯛の一種)。ターメリック(ウコン)、チリ、コリアンダー、シナモンなどインドのスパイス15種類に、玉ねぎ、トマト、オクラといった野菜を使ってカレーを仕上げます。フィッシュヘッドカレーはナンよりも、ライスといっしょに食べるほうがおすすめです」(バナナリーフ・アポロ/Rajendran.Mさん)。さすがカレーの本場インドと納得の深い味わいは、多種なスパイスと職人技の傑作なのである。
フィッシュヘッドカレー激戦区レースコース・ロードにある創業1974年の超有名店は日本人にも大人気。1日200尾、週末は300尾分のフィッシュヘッドを使うという。
所在地:54 Race Course Road S218564
- 電話:6293-8682/5054
- 営業時間:10:30〜22:30 無休
クレイポットに入ったスープカレー風チャイニーズ フィッシュヘッドカレー
「チャイニーズスタイルのフィッシュヘッドカレーは、インディアンスタイルよりもスープが多いのが特徴といえると思います。また通常クレイポットで出てきます。当店で使う魚はレッドスナッパーです。スパイスは、タマリンドなど8種類を使っています」(オーシャン・カレー・フィッシュヘッド/Lynn Tayさん)。日本人にはカレー鍋のようで親しみやすい。南国シンガポールで汗をかきながらみんなで鍋を囲むべし。
1983年創業。テロクアヤ店は創業者Tay Cheng Siongさん(右)が、トアパヨ店は奥様と、インペリアルカレッジロンドンの修士号を持つ娘のLynn Tayさん(左)が切り盛りする。両店ともメニュー豊富でいつも賑わっている。
所在地:181 Telok Ayer Street S068629
- 電話:6324-9226
- 営業時間:11:00〜14:30、17:00〜20:00
- 土曜日11:00〜14:30、日曜休
- 所在地:Block 92 Toa Payoh Lorong 4 #01-264 S310092
- 電話:6252-2168
- 営業時間:11:00〜21:00 隔週火曜休み
アッサムの酸味とココナッツミルクの濃厚な味プラナカン フィッシュヘッドカレー
「プラナカン式フィッシュヘッドカレーの特徴は、アッサム(タマリンド)の酸味とココナッツミルクの濃厚な風味。使う魚はイカンメラ(Ikan Merah/レッドスナッパー)です」(チリパディ・ニョニャレストラン/Kelvin Leeさん)。中華とマレーのフュージョンであるプラナカン(ニョニャ)料理は非常に手の込んだ料理で、レストランの数もほかの料理に比べると少ない。シンガポールにいるうちにぜひ楽しみたい。
Chilli Padi Nonya Restaurant
多くの受賞歴を誇るニョニャ料理店。 アッサムフィッシュヘッドカレーのほか、 Ayam Buah Keluak(鶏肉ブラックナッツ煮込)、Bak Wan Kepetin(豚肉とカニ肉の団子スープ)なども人気。ケータリングサービスも好評。
所在地:11 Joo Chiat Place #01-03 S427744
- 電話:6275-1002
- 営業時間:12:00〜14:30、18:00〜21:30 無休
ビュッフェランチ、ハイティー、ディナー、セットランチを提供。営業時間等詳細はウェブサイト参照。
- 所在地:29 Heng Mui Keng Terrace #06-21 S119620
- 電話:6872-2982
- 営業時間:11:00〜21:00 隔週火曜休み
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.229(2013年03月04日発行)」に掲載されたものです。
文= AsiaX編集部