2016年8月1日
『思い出の昭南博物館 占領下シンガポ-ルと徳川候 』 エドレッド・ジョン・ヘンリ-・コ-ナ-著
第二次大戦下、日本軍がシンガポールを占領したという事実は広く知られています。しかし、実際にどのような状況であったかを知りえる機会は多くないようにも思います。本書では英国人の植物園副園長が、当時の日本人や英国人科学者がいかに国立博物館や植物園などシンガポールの貴重な文化遺産を守ったかを語っており、当時の状況を知ることのできる貴重な資料になっています。初版は1982年、復刻もありましたが品切れとなり、日本・シンガポール外交関係樹立50周年の公式記念行事の一環として再度復刻されました。ナショナルデーも近づく中、この国にゆかりのある方にはご一読をおすすめします。
紀伊國屋書店 ISBN:9784877384814
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.307(2016年8月1日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 河合