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2018年4月25日

ホランドビレッジ

 欧米人御用達の飲食店、服や雑貨の店などが多く、しゃれた店の集まる場所が少なかった10年前には「シンガポールの代官山」と呼ぶ人もいたホランドビレッジ。島内におしゃれスポットが増えた今はわざわざ訪れる人は減ったものの、依然、欧米人は多く、他の街と少し異なる雰囲気を持つ。
 

 

Chip Bee Gardens:ホランドビレッジを象徴する建物群

 今も昔もホランドビレッジを象徴する建物はChip Bee Gardensと言えるだろう。ホランドビレッジには、1930年代から、アレクサンドラ、パシルパンジャン、デンプシーヒルにあったイギリス軍の拠点で働く軍人とその家族向けの店が点在しており、1950年代には彼らの住居とレクリエーション施設として、アパートメント、セミデタッチドハウス、ショップハウスが建てられ、Chip Bee Gardensという総称をつけられた。増加したイギリス人の需要を満たすための店が周辺に集まり出したのをきっかけに、今に至る、欧米色の強いホランドビレッジという街ができ上ったのである。そのChip Bee Gardensは現在ショップハウスの1階が改装され商業施設が入り、おしゃれな通りとして知られる。

 

長らく愛されるイタリアンピザ・バーのDa Paolo Pizza Barは開放的で雰囲気が良く、ワインを傾けながらのんびり過ごすのに最適。

Our Second Natureはオリジナルプリントとシンプルでありながらきれいなラインが際立つファッションブランド。

 

材料にこだわり、すべて手作りというSunday Folksは品のある繊細な味のスウィーツが人気で店内はいつもにぎわっている。

 

Holland Road Shopping Centre:雑貨店や美容系サロン、マッサージ店などがびっしり

Independent MarketLim Meng Kengはシンガポールをモチーフにしたローカルデザイナーの雑貨を、Vista & Co.はプラナカン食器を扱う。数年前、惜しまれながら閉店したアジアン・インテリアを幅広く扱う人気店LIM’Sも復活し、お土産や自宅用雑貨ハントが楽しい!
 

 

 

It’s in the detailは、バリ在住のデザイナーによる、きれいな色合いやビーズをアクセントにしたセンスの良い服、かばん、アクセサリー、雑貨の店。
Paris Beauty Houseは、まつ毛エクステやアートメイク、フェイシャルなどのビューティーサロン。ローカル価格ながら、施術師は腕が良い上、やさしく丁寧でおすすめ。

 

Raffles Holland V:駅に隣接する病院併設の新しいモール

 星乃珈琲Soup Restaurantなどが入るRaffles Holland Vの地階にあるグルメスーパー Taste内には美味しそうな高級食材がずらり。精肉コーナーに質の良さと良心的な価格で支持を得ているSwiss Butcheryが入り、肉やハムなどの加工肉を取り揃えている。ここでBBQやホームパーティーの材料を仕入れて出せば、美味しさに感心されることうけ合い!
 

 

美味しいホランドビレッジ

YUZU

 YUZUは、ニューヨーク発祥のセレブご用達日本食レストランNOBUのメルボルン店でエグゼクティブシェフを務めた高橋氏が率いる和食店。京野菜などの選び抜いた食材を用いたこだわりの料理を出す。コスパの良いランチセットあり。

 

Pizza Express

 Pizza Expressは手頃ながら本格的なヨーロッパスタイルのピザが食べられるイギリス発祥のチェーンで、イギリス人を中心に人気。アンティパスティなどサイドメニューも値段の割に楽しめる内容を提供。

 

 

ヘルシー嗜好のカフェも

 果物をふんだんに使い、味もデザートのように美味しいアサイーボウルとスムージーの人気店 Project Acaiや、調理法や味付けなど健康面に配慮したヘルシーなおかずを自分でチョイスして食べられるカフェ Superfudoなどヘルシー志向の高まりに応える店も。
 

 

まだまだ進む開発!新しい展開に期待

 ホランドビレッジの真ん中に4月、新しいモール Holland Piazzaがオープン。また、政府はHolland Village Market裏手の土地を利用した「ホランドビレッジ拡張計画」を打ち出しており、現在入札されたプランを選考中。開発計画は最大商業利用可能延床面積13,500㎡を含み、どんなプランが飛び出すか期待される。 

 

 

 Holland Piazzaのテナントの目玉は、シドニーのボンダイビーチ発祥の人気ポルトガルスタイルバーガー&グリルチキンのチェーン店 Oportoと、オランダで一番と評判で、選びきれないほどの種類のソースと揚げものスナックを携えてシンガポール初上陸のフリッツ(フライドポテト)店 Martin Zwerts

写真・取材: パーソン 珠美

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