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2018年8月28日

クレメンティ

 日本人幼稚園や小中学校所在地として、在星日本人ファミリーに馴染みが深いClementi(クレメンティ)。ジュロン・ウェストとドーヴァーの間に位置したHDB(公団)が多く立ち並ぶ住宅地だ。そのため、学校関係の用事かクレメンティ在住の友人を訪問するとき以外、あまり訪れることがないエリアかもしれない。でも、今回の記事を見たら、クレメンティに行ってみたくなるかも!?広いクレメンティの中でも、今回は『321 Clementi』ショッピングモール近辺で、地元の人たちに聞いた知られざるスポットを紹介する。

 

カンポンからHDBの理想形を実現した地区へ転身

 クレメンティという名前は、1887年から1893年まで海峡植民地総督として統治していたSir Cecil Clementi Smith(セシル・クレメンティ・スミス卿)の名前にちなんで名付けられた。かつては沼地があり、不法占拠民がいる土地であり、裏取引や家内産業、農業が盛んな“カンポン(村)”だったが、1970年代に飛ぶ鳥を落とす勢いで進んだHDB開発とともにがらっと変化。施設、サービス、雇用機会の点で、あらゆる社会・経済的ニーズに応えられる“自給自足可能な”エリアとなるべく開発され、発展した。
 
 現在、クレメンティのHDB在住人口は71,900人(2017年時点)で、そのうちの大半が3ベッドルームのHDBオーナーであるとの統計から、3.25人という国の平均世帯人数から考えてごく一般的な、ローカルファミリーが多く住むエリアと言えよう。2011年にできたクレメンティモールは、MRTクレメンティ駅に直結し、公団、商業施設、バスインターチェンジがひとつのコンプレックスにまとまった、初めてのケース。HDBの理想を実現する形で、地域住民の多様なニーズに応えている。
 

 

痛くない!5ドルでできる糸脱毛

 『321 Clementi』ショッピングモールの近くで、ローカルの友人が「腕がいい」とオススメしてくれた、糸脱毛ができるお店『Rimpy Beauty Art(リンピー・ビューティー・アート)』。糸脱毛と言えば伝統的な脱毛方法で、インドが本場。友人は、大事なイベント前に必ずここに来て眉毛を整えるのだそうだ。HDBエリアの一角にあるこじんまりとしたお店では、インド人女性スタッフが笑顔で迎えてくれた。椅子に腰掛け、カチューシャで髪を上げたら、交差した糸の片方を口に加えて弾くようにして毛抜きが始まった。思ったより、全然痛くない。目をつぶっているので分からないが、どんどん抜けていっているのが音と感触で伝わってくる。これは期待大!友人のような整った美しい眉毛と、産毛なしのきれいな目周りになるだろう。そうワクワクして終了後、鏡を見たら、びっくり。たしかに産毛が綺麗になくなり目元がすっきりしているが、眉毛が細くなりすぎて、いわゆる「昭和の顔」になっていた!「Thick(太め)の仕上がりで」、とオーダーしなければいけなかった、と後で知った。オーダーの仕方を正しく知らなかった筆者が悪いので、行った際にはぜひ正しくオーダーを。お値段は5Sドルとお得で、痛くないし化粧ノリも良くなる糸脱毛。今度は太眉な仕上がりを目指して、リピート確実!
 

 

アートを身近に!島内で最も品数豊富なお店

 次にご紹介するのが、『Art Friend(アート・フレンド)』。1981年創業の、アート・クラフト関係のアイテムがなんでも揃うメガストアーだ。『321 Clementi』ショッピングモール向かいのBlk 451 にある。島内には他にもアウトレットがあるが、こちらのクレメンティ店は広さが13,000 スクエアフィート(約1,207平米)と島内でダントツの広さと品数を誇る。店員のRichard(リチャード)さんが案内してくれたが、種類豊富な画紙、キャンバス、塗料から子ども向けのアート・クラフトグッズまで、見ているだけでも楽しいお店だ。高層HDB群の中に紛れて、このようなユニークなスポットが他にも多々あるクレメンティ。もっと探検したら色々発見できそうな、宝箱のようなエリアだ。
 

 

クレメンティのおすすめスポット
Wimi Ice Cream ウィミ・アイスクリーム

 タイ流アイスクリームが食べられるお店『Wimi Ice Cream(ウィミ・アイスクリーム)』は、甘さ控えめなのに味がしっかりとしていてオススメ。人気のOriginal Coconutフレーバーは、“Strongerタイプ”をチョイスすると甘さ控えめで良い。リッチなタイミルクティーはインド、マレー系の人々に人気で、日本人も好きそうなお味のグリーンティーは中華系の人々に人気。コーン、もちっとしたアタップシードというフルーツに、チャンドル(パンダンリーフで色付けされた米粉ゼリー)をトッピングで選択。コーンは食感を変化させるために入れるそうで、確かに飽きることなく完食できることを発見。新鮮なココナツウォーターと一緒に頂く。
 

 

Wimi Ice Cream
321 Clementi Ave 3 #01-13
TEL:8121 2095
https://www.facebook.com/wimiicecream/

写真・取材:舞 スーリ

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