2025年3月3日
近現代詩
日本の現代詩を代表する詩人であった谷川俊太郎が昨年逝去したことはまだ記憶に新しい。
とはいえ、谷川俊太郎の名前は知っていても、普段から詩を読む習慣のある人はそう多くはないと思われる。
このほど河出文庫より刊行された『近現代詩』は、改めて詩を読んでみる際にちょうどいい本だ。
本書は萩原朔太郎から谷川俊太郎まで、明治以降の近代詩・現代詩を集めたアンソロジーで、
計41人の詩人が選ばれ、1人の詩人につき1篇から数篇が収録されている。
選者は作家であり詩人でもある池澤夏樹で、同じく河出書房新社から刊行された「世界文学全集」と「日本文学全集」を個人で編纂した人物だ。
実はこの『近現代詩』もまた、その「日本文学全集」の中の1冊である「近現代詩歌」を文庫化したものとなる。
日本・世界を問わない文学の第一人者によって編まれた名詩集をぜひ味わってもらいたい。
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