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シンガポール、12月の非石油地場輸出は3%増、通年では9%増に

国際企業庁(IE)が1月17日発表した2017年12月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除く輸出)は151億Sドル(約1兆2,648億円)で、前年同月比3.1%の増加だった。9.1%増だった11月実績より伸びが鈍化したが、エコノミストによると、前年実績との比較という技術的要素と為替相場が鈍化の理由で、実際は数字で示された以上の実績だという。

 

11月のNODXのうち、電子機器輸出は5.3%減少。電子機器以外の輸出は6.8%増加した。

 

電子機器輸出の減少は、比較対象である前年同月の輸出が極めて多かったことが理由の1つだ。同月は電子分野の景気循環が始まった月で、半導体生産が急増した。

 

米ドルに対するシンガポール(S)ドル高も統計をゆがめる結果になった。12月のNODXは米ドルに換算すると10%の増加になる。

 

通年のNODXは前年比9.2%の増加で、2010年以来の高水準。今年も輸出は好調を維持するが、前年比増加率は鈍化すると多くのエコノミストは予想している。

 

国・地域別12月のNODXで中国向けは減少した。特に電子機器の輸出減が顕著だった。製造業の先行きを示す中間財の輸入は61億Sドル(約5,109億円)で、前月より13億Sドル(約1,089億円)減少した。

 

石油貿易・再輸出を含む総貿易額は835億Sドル(約6兆9,941億円)で、前月より2.3%減少した。