2018年2月1日
シンガポール証取の1月時価総額は1兆ドル、金融株が値上がり
シンガポール取引所(SGX)の1月の時価総額は1兆300億Sドル(約85兆6,489億円)で、前月より2%増加した。上場企業数は745社で、746社だった1年前の時価総額より12.6%多かった。
増加をけん引したのは保険の英プルデンシャル、グレート・イースタン、地場大手行のDBS、OCBC、UOBなど。アナリストは、金利上昇で銀行の金利収入は増加すると予想している。
地場3大行は1月末の株価が過去最高を更新した。時価は前月比でDBSが6%増の677億Sドル(約5兆6,296億円)、OCBCが4%増の542億Sドル(約4兆5,070億円)、UOBが4%増の459億Sドル(約3兆8,168億円)。
昨年は製造業の生産高も7年来の大幅増加で、製造業銘柄への信頼が高まった。原油価格が持ち直しつつあるため、セムコープ・マリーンなどリグ(油井掘削装置)関連銘柄も好感された。
1月22日にグローバル・ロジスティクス・プロパティーズが上場を廃止した結果、市場から160億Sドル(約1兆3,305億円)の時価が失われ、不動産銘柄の時価合計は前月より9%減少した。
しかし不動産市況は好循環に入ったと投資家はみており、キャピタランド、シティー・デベロップメンツ(CDL)、ケッペルの株価は上昇した。