シンガポール政府観光局(STB)は2月12日、昨年の観光統計(速報値)を発表した。外国人入国者は前年比6.2%増の1,740万人で過去最多。観光収入は3.9%増の推定268億Sドル(約2兆1,971億円)で過去最高だった。
支出額の1位は中国人旅客で、1~9月実績で30億8,000万Sドル(約2,525億円)。2位はインドネシア人で19億8,000万Sドル(約1,623億円)。日本人旅客が7億5,000万Sドル(約615億円)で5位に食い込んだ。3位はインド人の11億3,000万Sドル(約926億円)、4位は豪州人の約9億Sドル(約738億円)。
全体で、ショッピング支出が前年同期より6%増加。菓子、ファッション衣料、健康関連支出が増加した。物見、娯楽、賭博関連支出は6%増。飲食は5%の減少で、高級レストランでの食事を控え、ホーカーなど気取らない飲食施設での食事を楽しむ客が増えた。
来訪旅客数(通年)は国別で中国が323万人と初めて1位になり、20年にわたり1位だったインドネシアは295万人で2位に後退した。以下は、インドの127万人、マレーシアの117万人、豪州の108万人。インドは16%増と最大の増加率で、マレーシアを抜いた。
全体で、客船利用の旅客は138万人で17%の増加だった。これで、3年連続で過去最多を更新した。