旅客、航空会社ともチャンギ空港使用料が7月1日から引き上げられる。増額分は第5ターミナルなど、空港を中心としたチャンギ・イースト開発に充当される。
運輸省、シンガポール民間航空局(CAAS)、空港運営のチャンギ・エアポート・グループ(CAG)の共同発表によると、出国客の旅客サービス・警備費を27.9Sドル(約2,250円)から30.4Sドル(約2,460円)に引き上げる。新税の空港開発税(10.8Sドル(約870円))と既存の空港税(6.1Sドル(約490円)で変わらず)を合計した旅客負担は47.3Sドル(約3,820円)(現行34Sドル(約2,750円)になる。
乗り継ぎ客の負担は旅客サービス・警備費(6Sドル(約480円))だけだったが、7月から空港開発税(3Sドル(約240円))を加えた9Sドル(約730円)になる。
出国客の旅客サービス・警備費は2019年4月以降、24年まで毎年、2.5Sドル(約200円)引き上げる。この結果、出国客の負担は合計62.3Sドル(約5,000円)になる。
着陸費・駐機場使用料は0.9~1%の引き上げで、A330-300型機は3,131Sドル(約253,000円)に、B777-300は4,500Sドル(約363,500円)になる。
チャンギ・イースト開発費用は数百億ドルに上ると推定されており、政府は90億Sドル(約7,270億円)、CAGは36億Sドル(約2,909億円)の支出を約束している。
開発事業は空のハブとしての地位維持・強化が狙いで、「シンガポールの将来を確実なものにするための投資」(シュムCAAS長官)だという。