人材コンサルタントの米系マーサーがまとめた2018 年の都市別「生活の質」調査で、シンガポールはアジア1位の座を維持した。総合順位は25位だった。アジア2位は東京と神戸(総合50位)、4位は横浜(同55位)、5位は大阪(同59位)だった。
マーサーは231都市を昨年9月から11月にかけ調査した。多国籍企業は社員を駐在員として派遣する際、報酬決定の要素として考慮することができる。
マーサーのアジア・中東・アフリカ地域担当者フェラロ氏は「1世代(約30年間)のうちに第3世界から第1世界に発展したシンガポールのような成功例はあまりない」とコメントした。
総合1位はウィーンで9年連続。チューリッヒが2位、ミュンヘンとオークランドが3位タイ、バンクーバーが5位。
東アジアでは、香港が総合71位、上海が103位、北京が119位。ソウルは朝鮮半島の政治不安から79位に順位を3つ下げた。
東南アジアでは、クアラルンプールがシンガポールに次ぐ2位(総合85位)、バンコクが3位(同132位)。
太平洋諸国では、シドニーが総合10位、ニュージーランド首都のウェリントンが15位、メルボルンが16位。中東の1位はドバイ(総合74位)だった。