東京で開催されたイスラム教徒の女性向けモディストファッションショーへの参加から、シンガポールが多数の国と締結している自由貿易協定(FTA)に関するワークショップ開催まで、業界団体は企業の国際化、海外進出を支援する活動を活発にしている。国内企業、特に中小企業の間に海外進出意欲が高まっているためだ。
シンガポール・マレー人商工会議所(SMCCI)のダイニアル国際化部門委員長によると、今年は16都市での行事参加を計画している。以前は年3~4都市だった。
シンガポール製造業連盟(SMF)が実施している国際化プログラムへの参加企業は毎年20~30%のペースで増加しており、昨年は600社が参加した。
SMCCIの会員には小売り、飲食業の中小企業が多い。ダイニアル氏によると、海外進出の成功例が増えていることに刺激され、進出を真剣に考えるようになっている。
シンガポール事業連盟(SBF)は新市場開拓に意欲的で、バングラデシュ、スリランカ、中央アジアへ使節団を派遣した。
シンガポールに設けられた業界団体、商工会議所は360を数える。しかし活発に活動しているのは民族ごとの商工会議所、SBF、中小企業協会くらいで、ほかは不活発だ。