2018年4月2日
ゴージェックに新たな動き、グラブによるウーバー買収受け
シンガポール発の配車サービス、グラブが米ウーバーの東南アジア業務を買収すると合意したこと受け、同業者に新たな動きが出ている。インドネシアのオートバイ版アプリ、ゴージェックが同国の首都ジャカルタで働いているウーバーの運転手にゴージェックに加わるよう働き掛けを行っている。シンガポール、フィリピン、タイ、ベトナム参入も計画しており、消息筋によると、年内に同4カ国に事務所を開設するという。
グラブによるウーバー東南アジア業務の買収が成立するとグラブは料金を上げると懸念されているが、ゴージェックが東南アジアでグラブの強力なライバルになれば、値上げは見送られる見通しだ。
ゴージェックがシンガポールに本格参入する場合、グラブが配車アプリ市場を独占する懸念は弱まり、シンガポール競争委員会によるグラブに対する独禁法違反の調査も不要になる可能性がある。
シンガポール生まれのインドネシア人、ナディエム・マカリム氏がゴージェック創業者。食事デリバリー、住宅清掃、マッサージサービスにも乗り出し、2016年には乗用車を使った相乗りサービスも開始した。グラブも食事デリバリーサービスを提供している。
ゴージェックのほか、シンガポールのカープール業者、ライドも先週、個人ハイヤーサービスに乗り出すと発表した。