コンテナ貨物の運送業に、配車サービス同様のプラットフォームを提供する新進企業のホーリオが参入した。プラットフォームに参加しているのは主に中小の運送業者だが、港湾運営業者PSAインターナショナルはホーリオに将来性を見ており、ベンチャーキャピタル子会社を通じ出資している。
コンテナの運送を希望する客がプラットフォームに募集をかけると、トラック運転手が割り当てられる仕組み。先に申し込んだ運転手が優先されるが、作業の信頼性も考慮される。
料金を決めるのは客の側。運転手がさばききれないほど仕事を抱えている場合、プラットフォームを通じほかの運転手の助けを借りることもできる。
ホーリオ創業者で最高経営責任者のアルビン・イア氏は「コンテナ船は巨大化し、コンテナ運送需要は一時的に急増することが多い。中小運送会社には対処が難しいが、ホーリオのプラットフォームに集約することで対応できる」と語った。
プラットフォーム立ち上げは昨年5月で、60社が登録した。トラック保有台数は計1,000台。これまでに3万5,000TEU(20フィートコンテナ換算)の運送を請け負った。1日100~200個のコンテナを運んだ計算だ。ホーリオが得る手数料は3~5%。業界全体では230社が営業している。