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日本式「改善」に取り組み、SMRTで成果

MRT運営会社のSMRTでシア・ムーンミン会長が2月から、トヨタ自動車など日本企業で採用されている「改善」に取り組み成果を上げている。

 

SMRTでは業務怠慢による地下トンネルでの冠水による運行遅延など事故、問題が少なからず発生し、信頼が揺らいだ。シア氏はほかの政府系企業の最高経営責任者兼務をやめSMRTに専念した2月から「改善」への取り組みを、研修を通じ開始した。

 

シア氏は最近、東京で東日本鉄道を視察しており、4万8,000人の社員が年7,000件余りの改善に取り組んでいることを知った。作業現場、車庫は整理され、高能率の作業が行われていた。社員自らのイニシアチブである点が「改善」の優れた点だという。

 

既にSMRTでも成果がみられており、車庫では工具がきちんと並べられ、作業効率が上がっている。作業の指図も改善したという。

 

シア氏は「昔は現状に甘んじていた。それで毎日を送っていた。しかし現在、職員は自ら改善を志向、率先している」と語った。

 

6月から「改善」研修を受ける社員を増やし、この先1年間で1万人に受講してもらう。「今や社員の責任感は強まっており、自らが主人公になっている。現場の職員は自らのイニシアチブを認めてもらいたいと思っている」と結んだ。