2018年6月6日
シンガポール、企業の業況判断が改善=信用調査機関
企業の景況感が改善した。信用調査機関のシンガポール・コマーシャル・クレジット・ビューロー(SCCB)が行った業況調査によると、企業の先行き見通しを示す指数の業況判断DI(好転予想企業の割合-悪化予想企業の割合)は10.58ポイントで、3四半期連続で改善。また2015年第3四半期以降の最高だった。
調査では企業経営者、経営幹部200人に、売上高、利益、受注など6項目について第3四半期の見通しを聞いた。
全6項目でDIはプラスだった。在庫判断指数は前期のマイナス3からプラス16.5に改善。販売価格指数、新規受注指数も前期より改善した。
売上高指数は10、純利益指数は7.5、雇用水準指数は9とプラスを維持したが、前期を下回った。
産業部門別では、サービス業と製造業では全6項目の指数がプラスだった。サービス業では特に、ビジネスサービス、娯楽、社会サービス業で指数が改善した。
製造業では、精密工学、化学業で指数が改善した。運輸業では5項目、金融業では4項目で指数がプラスだった。建設業では3項目(前期は2項目)がプラスだった。
世界貿易をめぐり緊張が高まっていることから、卸売業は先行きへの警戒を強めている。