2018年6月11日
持続可能性に金利を連動させた融資、シンガポールOCBC銀行が実行
OCBC銀行はパーム油のウィルマー・インターナショナルに回転信用方式で2億米ドル(約219億円)の貸し付けを行ったが、持続可能性をどの程度ウィルマーが達成できたかで金利を変動させる。シンガポールの銀行による持続可能性連動融資では過去最高額。
ウィルマーは環境、社会、企業統治(ESG)の領域で事前に目標値を設定する。目標達成の程度に応じ金利が下がる。目標達成度はESG情報のサステナリティクスが測定する。
国営投資会社のテマセク・ホールディングスが主要株主の農産物商社、オラムは3月、アジア初のサステナビリティー(持続可能性)融資を協調融資団から受けていた。融資団にはDBS銀行が参加している。
ESGでは、二酸化炭素の排出量削減、地域社会への貢献活動、法令順守などを重視しており、オラムはこれらの領域で改善を図る。
シンガポール銀行協会は2015年に責任ある融資の指針を発表し、会員銀行はESG融資への取り組みを開始した。