2018年6月14日
シンガポール、オーチャードのコンドミニアム、床面積当たり過去最高額で取引
オーチャード・ロードの南側に位置するオーチャード・ブールバードのコンドミニアム「パーク・ハウス」が3億7,550万Sドル(約310億円)で取引された。区分所有権者の同意による集団売却で、再開発時に建設可能な延べ床面積は12万9,035平方フィート。1平方フィート(0.0929平方メートル)に換算すると2,910Sドル(約24万円)で、これまでの過去最高(2,526Sドル)を更新した。
購入したのは不動産と旅客輸送を手掛ける香港のシュンタク・グループ(信徳集団)。敷地面積は4万6,984平方フィート、容積率は2.8倍。現在の建物を取り壊した後、高級コンドミニアムを建設する。完工は2023年の予定。
パーク・ハウスの土地は自由保有権。住宅部分は56戸、店舗は4戸で、住宅所有者は610万Sドル(約5億円)、店舗所有者は810万Sドル(約6億7,000万円)を手にする。
閑静な環境だが、オーチャード・ロードに近く、21年に開業予定のオーチャード・ブールバードMRT駅から徒歩数分という立地にある。
集団売却をとりまとめた委員会のエドワード・オン委員長は「すべての所有者の期待を上回る売却価格だ」と語った。売買を仲介し入札を実施したのはCBREで、最低落札価格は3億800万Sドル(約254億円)だった。これでCBREが今年仲介した集団売却案件は6件になった。