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中国湾岸エリアの業務強化でシンガポールOCBC、利益の倍増を計画

シンガポール2位行のOCBC銀行は、中国広東省の9市と香港、マカオで構成するベイエリアにおける業務で税引き前利益を2023年には17年の倍の10億Sドル(約817億円)にする計画だ。

 

中国はこの地域を粤港澳大湾区として発展させる。広東省の9市には、広州、深セン、佛山、恵州、珠海が含まれる。

 

OCBCは中国と東南アジア間の投資、資金の流れを捕らえる戦略をとっており、14年に買収した香港の永亨銀行(現華僑永亨銀行)を拠点にしている。

 

OCBCのサミュエル・ツィエン最高経営責任者は香港における記者会見で、職員増員と技術力引き上げのため23年までに2億Sドル(約163億5,000万円)を投資すると表明した。

 

同ベイエリアは昨年の中国の国内総生産(GDP)の12%を生産しており、KPMGは、30年までには東京湾エリア、サンフランシスコベイエリアを抜き、GDPで世界最大のベイエリアになると予想している。

 

同エリアでOCBCは89支店を展開しており、外銀では支店数で4位。同エリアでは珠海市と香港離島区ランタオ島、マカオを結ぶ海上橋が建設中で、年内に開通の予定だ。