2018年6月21日
シンガポール、COE落札価格がさらに下落、Aカテゴリーも8年ぶりの低価格に
陸運庁(LTA)が6月20日実施した新車購入権(COE)入札で、乗用車の落札価格が軒並み下落した。7月に施行される新排ガス規制が購入予定者の心理に影響している。
Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より6.4%安い3万4,110Sドル(約276万円)で、2010年11月以来の低価格だ。
Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは5.8%安い3万3,900Sドル(約275万円)で、前回同様、8年ぶりの低水準。どの車両の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOEは7%安い3万4,400Sドル(約279万円)で、これも前回同様、8年来の安値だ。
オートバイのCOEは6,889Sドル(約56万円)でわずかに下落した。商用車は3万2,001Sドル(約260万円)で7%の上昇だった。
7月に施行の排ガス規制では二酸化炭素以外の汚染物質と粒子状物質が含まれ、一部の乗用車モデルでは、付加税が1万Sドル(約81万円)以上課せられる。
日産車ディーラー、タンチョン・モーターズのロン・リム営業部長によれば、今回が7月前の最後のCOE入札で、購入予定者の心理をより反映した結果だという。
中古車販売業、ヨン・リー・セン・モーターのレイモンド・タン代表は、7月のCOE入札では落札価格はさらに下がると予想している。