2018年6月28日
シンガポール保険最大手NTUCインカム、100%オンラインで加入手続き可能に
保険協同組合のNTUCインカムはオンラインですべて加入手続きを済ますことができるサービスを提供する。
業務のデジタル化を推進しているのはピーター・テー最高執行責任者(COO)で「最初から最後までオンラインで手続きができる体制を1~2年後をめどに整備する」と語った。デジタル化は、保険を説明し手続きを手助けする保険アドバイザーがいない人にも加入が可能になるため、保険販売の手法自体に変革をもたらすものだという。
NTUCインカムは全国労働組合会議(NTUC)の1部門。先に、統合型シールド保険の加入手続きを完全オンライン化しており、既往歴のない客はアドバイザーによる目視なしで加入が可能だ。
NTUCインカムは生命・健康・損害の各保険を提供しており、加入件数は200万件余り。生命・健康保険の資産は363億Sドル(約2兆9,000億円)ある。
テー氏は、デジタル書式をホームページにアップロードするだけの方法から脱し、客がスムーズ、快適に手続きができるよう、手続きの最初から最後まで、客の目線で申し込みページを作成したという。
テー氏は「携帯電話が若者の必需品になっているのであれば、モバイルの世界に入らなければこれら若者に商品の選択肢を提供することはできず、競争に負ける」と語った。一方、客と接触し、商品を説明するアドバイザーは1,000人近くが活動している。