2018年7月5日
シンガポール、COE価格が続落、小型車は2万5千ドルに
新車購入権(COE)落札価格の下落に歯止めがかからない。7月4日実施されたCOE入札で、Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より26.7%安い2万5,000Sドル(約202万円)になった。
Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは同8.6%安い3万1,000Sドル(約250万円)、どの車両の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOEは9.9%安い3万1,001Sドルだった。3種とも2010年3月以来の安値だ。
COE値下がりを受け早くもフォルクスワーゲンがAカテゴリーのモデルを6,000Sドル(約48万5,000円)値下げした。ほかの販売業者も値下げに踏み切る見通しだ。
自動車業界関係者によると、COE価格の下落は1日に施行された新排ガス規制によるもので、二酸化炭素、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物以外に微粒子も規制の対象になる。
おそらく世界でも最も厳しい基準で、以前は自動車関連税の割り戻しがあったトヨタ自動車やホンダのモデルも付加税がかかるという状況で、売れ行きの低迷が予想されている。
数カ月前からCOE急落を予想していたプライムのネオ・ナムヘン会長は、新基準を満たすモデルが輸入されるまでの間、COE価格は現在の水準を維持すると予想している。