交通系ICカードの発行者、イージー(EZ)リンクは来年、サービスのデジタル化に乗り出す。交通サービスではカーシェアリング、バイクシェアリング会社が増加しているが、全てデジタルプラットフォームを利用しており、デジタル化を怠れば時流に取り残される恐れがあるためだ。
手始めに来年中頃から、EZリンクカードにチャージされている金額をオンライン口座に移すようユーザーに働き掛ける。
アリペイやウィーチャットペイと同様のデジタル財布で、シェア自転車の使用料支払い、家族や知り合いへの送金、オンラインショッピングの決済に利用できるという。
EZリンクカードの発行残高は3,000万枚で、月に1回以上利用されているカードは340万枚。
カード機能をデジタル化しても、鉄道の改札口通過やバス利用では引き続きカードそのものが必要だ。しかし将来的にデジタル財布をウエアラブルと連動させることを計画している。
現在、同社はカードへの再チャージに現金ではなく、不足が生じると自動的にチャージする「リロード」サービスの利用を奨励している。
コンビニエンスストアのチアーズとの提携では、客は釣銭をカードの再チャージに利用できる。