デジタルサービスで銀行間の競争が激しくなってきた。大華銀行(UOB)は8月7日、住宅購入のためのワンストップサービスを不動産仲介業者および不動産に関するオンライン技術のソーリアル・プロプと提携し開発したと発表した。物件探しから住宅ローン申請・承認まで一連の作業をすべてオンラインで済ますことのできるサービスだ。
2週間前には最大手銀行DBSが、住宅を検索し、公益サービス業者やリフォーム業者、引っ越し業者を選べるサイト「DBSプロパティー・マーケットプレース」を立ち上げた。
OCBC銀行は1月に、物件情報を提供し、利用者に購入可能な物件の価格帯をはじき出すサイト「OCBCワン・アドバイザー・ホーム」を構築している。
UOBによると、従来のオンラインでの物件査定は推定値で、ローン申請に使われるのは社内の専門家チームの査定額。このためローン供与額は当初推定額を下回るのが常だった。新サービスでは、購入予定の物件のオンライン査定額が住宅ローン申請にそのまま使われる。
住宅購入では、不動産代理店、購入者は多数の書式に記入し、住宅ローンが承認されるまで長く待つのがこれまでの例。購入予定者は、簡単な手続きで物件探しから購入まで完了することを望んでいることがUOBの最近の調査で分かった。