2018年9月5日
シンガポール、歩道での自転車、PMD利用、制限速度を時速10キロに
歩行者用道路で自転車と一人乗り移動支援機器(PMD)を利用する際の制限速度が来年初頭、時速15キロから10キロに改定される。しかし10キロでは遅すぎるとの批判もある。
運輸省は9月4日、歩道の安全な利用に関する諮問パネルの勧告をすべて受け入れ、来年初頭から実施すると発表した。
制限時速の10キロへの引き下げのほか、自転車利用者には道路走行の際、ヘルメット着用を義務付ける。
PMDは道路での使用は禁じられているため、PMD利用に際しヘルメット着用は義務付けない。
自転車・PMD利用者には道路の交差点で一時停止し、左右を見ることを義務付ける。電動車いすの利用に対しても制限時速10キロを適用する。電動スクーターは来年1月から登録制にする。
運輸省は食事デリバリー業者に対し、賠償責任保険への加入を勧めている。賠償責任保険は、他人を死傷させたり他人の物に損害を与えたりして、賠償責任を負担することになる場合に備えた保険。
制限時速の引き下げについて、マウンテンバイク愛好家のジェファーソン・ン氏は「時速10キロでの操作は難しい。しかし制限の意図は理解できる」とし、学校やバス停の近くなどを低速走行ゾーンすることを提案した。