2018年9月13日
シンガポール、7月の小売業販売額は37億ドル、自動車販売が大幅減
シンガポールの7月の小売業の販売額は推定37億Sドル(約3,000億円)で、前年同月比2.6%の減少だった。自動車販売額が15.2%減少したのが大きく影響した。自動車を除いた小売業販売額は0.2%の増加だった。
OCBC銀行のエコノミスト、セレナ・リン氏によると、小売り市況はOCBCの予想以下で、7月の販売額は7月単月の実績では2013年以来の少なさ。
販売額が減少したのは、百貨店、スーパーマーケット、食品小売業者、コンピューター・通信機器および光学製品・書籍。コンピューター・通信機器の減少はパソコン販売の低迷によるもの。
販売額が増加したのはガソリンスタンド(10%増)で、ガソリンの値上がりが理由。ほかに、家具・家財、医薬品・トイレタリー、衣料品・履物、腕時計・宝飾品が増加した。
リン氏は「小売市場は明るい兆しが見えない。6月~8月実施のグレート・シンガポール・セールは消費刺激効果が衰えていることを7月の小売業実績は示している」とコメントした。
外食業(ケータリングを含む)の売上高は推定7億300万Sドル(約569億300万円)で、わずかながら減少した。売り上げが増加したのはファストフードレストランで、レストラン、カフェなどは減少した。