移民・検問庁(ICA)は10月4日から3カ月間、国際入出国カードの電子化を試験実施する。その後、本格実施する計画で、年間4,800万枚の用紙を節約できる見通しだ。
試験実施地点は、チャンギ空港、マレーシアとの国境であるウッドランズとトゥアスの検問所、およびクルーズ船・フェリーターミナル。
入国の際、入出国カードへの記入がまだの外国人にICA職員が声をかけ、電子化カードへの参加を働き掛ける。入力する情報は入出国カードと同じで、個人情報、利用した便、滞在予定日数、滞在予定ホテルなど。
正式実施では、旅行者はシンガポール到着前に必要情報をICAのホームページで、またはモバイルアプリを通じ提出する。入国に際しては旅券(パスポート)の提示だけで済む。家族、グループで入国の際は1人が代表で入力できる。入力された情報は保管され、次回の入国時に参照される。
ICAは入国管理でハイテク機器の採用を進めており、トゥアス検問所にはX線を利用したスキャナーを設置。バスやバンに爆発物が隠されているかの検知が容易になった。虹彩認証技術も試験導入している。