2018年10月5日
シンガポール、金貸しを利用する外国人が増加、借入額を制限へ
金貸しを利用する外国人が増えている。過剰な借り入れもみられ、雇用者に迷惑な事態が起こる可能性もあることから、政府は借入額を制限すること決めた。法務省と人材開発省が共同声明で明らかにした。
現在、シンガポールで働く外国人(家政婦を含む)に金貸しからの借入限度は設けられていない。合法の金貸しから借り入れた外国人は2016年の7,500人に対し、今年は上半期だけで3万5,000人に上った。不法高利貸しを利用する外国人もいる。
新規制の対象になるのは、就労パス、短・長期滞在パス、扶養家族パス、留学生パスの所持者。違反の場合、就労パスの取り消し、本国送還などの措置がとられる。
金貸し法の改定でシンガポール市民が金貸しから借りられる額が引き下げられており、年内に施行の予定だ。これに合わせ外国人向け借入限度も同時に施行する。
年収が1万Sドル(約82万円)以下の外国人の借入限度額(複数の業者から借りた場合はその合計)は1,500Sドル(約12万4,000円)。年収1万~2万ドルの外国人の借入限度額は3,000Sドル(約24万8,000円)。年収2万Sドル(約164万円)超の外国人の場合は月収の6倍。