2018年10月30日
シンガポールSPグループ策定のスマートグリッド指数、米PG&Eが最高の評価
送電網を所有・運営するシンガポール政府系電力会社SPグループは国際エネルギー週間の10月29日、同社が策定したスマートグリッド指数(SGI)によるランキングを発表した。
調査対象は30カ国・地域の45社。SPグループの得点は50(満点は100)で、下位50%にランクされた。
スマートグリッドは、情報通信技術を活用することにより電力の需供を常時最適化する次世代電力網。既存の発電施設と太陽光発電など新エネルギーによる分散型電源を制御し、効率、信頼性の高い電力供給システムの構築を目指す。
最高の評価を得たのは米PG&E(86)で、以下は米のSDGE、英国のUKPN、イタリアのエネル、ドイツのイノロジーだった。
SGIでは、電力供給の信頼性、監視・制御、データ分析、分散型電源の統合、グリーンエネルギー、安全度、顧客満足度――の7項目を評価した。
SPグループは電力供給では最高の評価だったが、ほかの6項目で大いに改善の余地があるとされた。
SPグループはまた、ブロックチェーン技術を採用した再生可能エネルギー証書(REC)の取引所を開設した。RECが安全かつスムーズに取引できるという。RECは、再生可能エネルギーによって得られた電力の環境付加価値を取引可能な証書にしたもの。
気候変動に関するパリ協定に沿った計画で、買い手として不動産開発大手シティー・デベロップメンツと金融のDBSグループが参加を表明した。