2018年10月31日
シンガポール、世界寄付指数で初の上位入り、3人に2人は他人を手助け
英国の慈善団体、チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)が発表した今年の世界寄付指数でシンガポールは7位と、初めて10位以内にランクされた。
世界寄付指数は、人助け、寄付、ボランティアに関する指数で、ここ数カ月以内に、「よそ者、助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」「慈善団体などに寄付を行ったか」「組織的なボランティア活動に参加したか」をアンケート調査した。
1位は昨年2位のインドネシアで、昨年1位のミャンマーは9位に後退した。ミャンマーは小乗仏教の国で、僧侶への布施は日常的行為。このため評価が高かったが、軍による過激派掃討作戦で多数のイスラム教徒が隣国バングラデシュに逃れた出来事をCAFは取り上げ、ミャンマー国民のボランティア度は低下を余儀なくされたとした。2位から6位は、豪州、ニュージーランド、米国、アイルランド、英国。
シンガポールでは約1,000人が調査を受けた。3人に2人は、人助けしたと回答。約40%はボランティア活動を行ったと回答。寄付を行った、との回答は約60%。
シンガポールの昨年の順位は30位。特に改善したのはボランティア活動と人助けだった。ボランティアを奨励する各種計画の導入が好結果をもたらしたという。