2018年11月1日
シンガポール、小売電力の自由化、11月1日から北部地域で開始
小売電力の自由化が11月1日から開始された。最初に自由化されたのは、ウッドランズ、ユー・ティー、ブキゴンバなど北部地域で、35万の世帯、事業体は電力小売業者を自由に選ぶことができる。5月末までには全土で自由化が実施される。
自由化市場に参入するのは13社で、し烈な顧客獲得競争が展開されている。アイスイッチは加入者にアイパッド(iPad)をプレゼントしている。広報担当者は「客は料金の手頃さだけに関心を持っているのではないことを、ジュロンでの試験実施から学んだ」と語った。
ケッペル・エレクトリックは通信事業者モバイルワンとの提携を強化し、加入者に無料のインターネット接続サービスを提供する。
エネルギー市場監督庁(EMA)はジュロンでの試験実施を踏まえ、小売業者が提供すべき商品構成を改め、固定料金プランか、規制料金から割り引いた料金プランのいずれかを提供するよう、業者に求めている。
送電網を所有・運営するSPグループは規制料金で電力を供給しており、業者変更を望まない客はSPグループとの契約がそのまま継続される。
パシフィックライト・エナジーは、小売業者を変更しても電力の安定供給が損なわれないことが分かれば、乗り換える客は増えると予想している。