2018年11月19日
シンガポール人の隣国イスカンダル住宅投資、やけどを負った者も
多くのシンガポール人が、隣国マレーシア・ジョホール州の新開発地「イスカンダル・マレーシア」に建設された高級集合住宅に投資したが、投資利益を上げるのは簡単にはいかないようで、やけどを負った者もいる。
デジタルマーケティング会社を経営するゴーさんは、レゴランドに隣接する2寝室のコンドミニアムを購入した。賃貸収入目的の購入だ。
月2,000リンギ(5万3,950円)~2,500リンギ(67,440円)での賃貸を想定していたが、借り手希望者の提示価額は1,200(約3万2,000円)~1,500リンギ(約4万円)という「馬鹿げた安さ」。
このため長期賃貸をあきらめ、旅行者向け短期賃貸に方針を変更。約4万リンギ(約107万円)をかけレゴランドをテーマにした内装にしたところ、利用者の反応が良く、インスタグラムやフェイスブックで取り上げられ、月平均20日は利用者があるという。賃料は1日300リンギ(約8,000円)で、クリスマス期は500リンギ(約1万3,400円)。月8,000リンギ(約21万5,000円)の利益がある。
やけどを負ったのはプテリ・ハーバーのサービスアパートを購入した116人で、ほとんどはシンガポール人。売り主であるデベロッパーがアパートを買主から借り受け賃貸するリースバック方式の契約で、契約期間は10年。
最初の2年間は賃貸収入からの利益保証が付き、少なくとも年5%の投資利益を得たが、それ以降は賃貸収入がマイナスの時もあり、投資利益は1%以下。アパートの運営を受託したのがシンガポールの政府系アスコットだけに、投資家は不満を募らせている。