日本貿易振興機構(JETRO)は20日、シンガポールの大手食品等ECサイト「RedMart(レッドマート)」と連携し、日本の農産品・食品をまとめて販売するモール「JAPAN HYPER FEST」を開始した。生鮮品、ビスケット、煎餅等の菓子・スナック類、ラーメンやそば等の麺類(加工食品)を中心に、約30社100種類(品目)以上を販売し、売れ行きに応じて追加発注や取扱品目数の拡大を行う。
会見したJETROシンガポール事務所の石井淳子所長は、「商品は、シンガポールの消費者ニーズを熟知するRedMartの担当者を東京・大阪に招いて決定した。自信を持ってオススメできるものばかりだ。コンテナに一緒に搭載し、海上輸送することで、輸送コストも抑えられる。近い将来に需要がますます高まることを期待している」と期待感を示した。
また、RedMartのRoger Egan III CEOは、「シンガポール人は日本のカルチャー、味覚、そして個性的で素晴らしい商品が大好きだ。JAPAN HYPER FESTでは、ベストな商品を素早く配送することで、さらに需要を伸ばしていく」と述べた。
JAPAN HYPER FESTでは、RedMartが日本国内でメーカーの各商品を買い取るため、メーカーは委託販売が主流のシンガポール食品市場に低リスクで参入できる。また、RedMartがシンガポールに在庫を持ち、商品が短時間で注文者の手元に届けることができるため、輸送時間がかかる越境ECよりも消費者の購買意欲を高められるなどのメリットがある。