2018年12月12日
シンガポール国民の44%は睡眠が7時間未満、民間調査
シンガポール人は睡眠が足りないのでは、とかねてから言われてきたことが民間調査で確認された。市場調査のユーガブによると、1日の睡眠時間が7時間未満との回答者は44%だった。アメリカ疾病管理予防センターを含め多くの機関が、年齢18歳以上の者は7時間以上の睡眠が必要としている。
調査には1,022人が回答した。シンガポールの人口動態に沿った比率で回答者を選んだ。睡眠時間が4~6時間だったのは41%。睡眠時間が9~10時間との回答は6%で、10時間以上寝る、との回答も1%あった。
睡眠時間が4時間未満との回答は3%だったが、世帯所得が月4,000Sドル(約33万円)未満では6%と回答率が高かった。
就寝中に少なくとも1回は目覚める、との回答は77%。就寝中に目が覚めないと回答した人(23%)は、一般平均より睡眠の質は良好と感じている。特に年齢55歳以上の国民で、睡眠の質は高いと感じている人の割合は45%と高かった。
ユーガブのアジア太平洋地域幹部、ガモン氏は「シンガポールは生活のテンポが速く、仕事のきつさが就寝中の目覚めの原因と考えられる」とコメントした。
調査では、ぬいぐるみ、また安心感を得るため手元に置く毛布(安心毛布)を就寝の際、利用しているかも聞いた。18歳以上の回答者の53%がイエスと答えた。男女別では、男性の44%、女性の61%がそうした安心材料と一緒に寝ると回答した。年齢別では若い人の方が高齢者より安心材料を必要としていた。