国際石油資本の英蘭シェルは太陽光発電システムのクリーンテック・ソーラーに49%の資本参加を行った。2021年以降は持ち株比率をさらに引き上げる可能性がある。
出資額は非公表。クリーンテックは天候関連の投資ファンドから5,000万米ドル(約56億1,700万円)の出資を受けたことがある。シェルの新エネルギー部門副社長、ゲインズバラ氏は出資の理由について「ゼロから始めるより、実績のある会社に出資した方が時間を短縮できる。クリーンテックは4年の実績があり、その経験、技術から学べる」と説明した。
クリーンテックの顧客は商工業者で、120件の契約を域内で活動する内外企業と交わしており、発電システムが既に稼働しているものもある。特にインド市場で強く、シェアは約20%。
クリーンテックは政府補助を受けておらず、また同業他社と比べ競争力があり、優れたビジネスモデルとシェルはみている。ゲインズバラ氏によると、企業は二酸化炭素排出を削減したいと考えており、太陽光システムの潜在性は大きいという。
クリーンテック創業者で会長のラジュ・シュクラ氏は「シェルの資源、能力がわが社に活用される」と語った。
シェルは2017年には、これも太陽光システムのサンシープに出資している。