移民・検問庁(ICA)は12月20日、旅券(パスポート)、身分証明書や在留延長・長期滞在査証など15種の申請手続きを2020年末までに、全てデジタル化すると発表した。同15種のサービスはICAと国民、外国人とのやり取りの99%を占めている。残りの1%は、市民権放棄申請など面談が必要なサービスだ。
同15種のサービスはICAのポータルサイトに掲載されており、国民はシングパスを用いアクセスできる。
昨年、ICAに寄せられた550万件の申請のうち88%はオンラインでなされた。残りの12%は旅券、身分証明書の申請がほとんどだった。
同15種のサービスには、アジア太平洋経済協力会議(APEC)関連のビジネス査証、シンガポール在留許可延長、長期在留許可、永住権の申請が含まれる。ICA職員との面談要請もオンラインで行う。
デジタル化に取り残される市民が出ないよう、ポータルサイトの利用に不慣れな人向けにオンライン教習動画を用意した。インターネット利用環境がない人向けに、ICAビル内に自身で申請内容を入力してもらう端末(キオスク)を設置した。他人に申請を代行してもらうことも可能。
ICA職員はデータ入力の手間が省け、その時間をより価値の高い業務に充てることができるという。