NTTグルーやKDDIなどの通信事業者向けに、電気・通信基盤の構築サービスを提供している電気通信工事の協和エクシオは、シンガポール2部上場企業デクラウトの買収を提案した。1株0.13Sドル(約10円)で買い付ける。
取引をアドバイスしているKPMGコーポレート・ファイナンスによると、買収提案に左右されずデクラウトが業務を継続することを協和エクシオは望んでおり、経営首脳が引き続き会社に残ることを奨励するための仕組みを作る。
デクラウトは情報技術インフラやクラウドサービスをシンガポールで提供している。買収提示価格(1株0.13Sドル)は、提案前の取引価格0.11Sドル(約9円)に18%のプレミアムを乗せた。過去1年間の加重平均取引価格に対しては51%のプレミアムになる。
デクラウト発行済み株式の計50.34%を所有する株主(複数)が持ち株の譲渡を約束しており、買収成立は確実だ。
協和エクシオは成長著しいアジアでの業務を強化しており、フィリピンとタイに進出している。買収後はデクラウトに資金注入を行い業務の拡大を図る。