2019年1月14日
ジョホール州イスカンダル開発協議、州首相の行動を理由に延期
シンガポールで1月14日に開催の予定だったイスカンダル・マレーシア合同閣僚委員会(JMCIM)会合が延期された。マレーシア・ジョホール州のオスマン首相が警備隊視察を目的に、トゥアス西方のジョホール港に停泊しているマレーシア当局の船に乗ったが、シンガポールが州首相による領海侵犯とし、会合の延期をマレーシア外務省に申しいれたためで、マレーシア側も了承した。
JMCIMはジョホール州イスカンダル経済区の開発で協力を推進するための2国間委員会。マレーシアからはアズミン経済相、オスマン州首相らが出席の予定だった。
両国はジョホール港東側の境界線をめぐり紛争のさなかにあり、マレーシアが港湾境界線をシンガポール側に広げたことを、シンガポールは主権の侵害としている。ジョホール州首相は、シンガポールが自国領海と主張する海域にいるマレーシア海事局の船に乗った。シンガポールを挑発する意図はなかったと釈明している。
アズミン経済相はJMCIMとは別に予定されていた会談に臨むため1月13日シンガポール入りし、ビビアン・バラクリシュナン外相と会った。会談は友好的に行われた。