2019年1月15日
不動産キャピタランド、アセンダス・シングブリッジを買収へ
東南アジア最大の不動産会社、シンガポールのキャピタランドは、アセンダス・シングブリッジ(ASB)を110億Sドル(約8,790億円)で買収する。2社ともシンガポール国営投資会社のテマセク・ホールディングスが主要株主。
両社はビジネスパーク、住宅、商業不動産を所有・運営しており、買収成立後のキャピタランドのグループ資産は1,160億Sドル(約9兆4,000億円)になる。この結果、キャピタランドは資産規模で世界14位から9位の不動産会社になる。
キャピタランドのリー・チークーン社長は「運営資産が増えるだけでなく、将来の開発事業も手中にすることになる」と語った。
テマセクはASB持ち株売却で60億Sドル(約4.800億円)の収入を得る。半分は現金で、半分はキャピタランドの新株式で受け取る。この結果、キャピタランドに対するテマセクの持ち株比率は40.8%から51%に拡大する。買収取引は9月までに成立の予定。
ASBは中国、インド、豪州、英国を含む10カ国に進出しており、代表的開発事業は、シンガポール・サイエンス・パーク、インド・バンガロールとチェンナイの技術団地。