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ダイソン本社をシンガポールに移管へ、技術センターも拡充

家電メーカーの英系ダイソンは本社機能をシンガポールに移管する。アジアの重要性が増しているためだ。マレーシアへの投資も増やす。

 

2018年度決算発表に際しジム・ローウェン最高経営責任者は「18年は英国で最大の投資を行う一方、アジアでの製品需要の増大に対応するため、特にシンガポールで技術投資を行った」と述べた。

 

顧客はアジアで増加しており、製造業務もアジアが中心になっている。この結果、シンガポールを拠点とする執行チームの職員が増加しており、シンガポールへの本部移転を決めたという。

 

ダイソンは新商品である電気自動車もシンガポールで生産する。日産インフィニティの社長だったローランド・クルーガー氏が4月、ダイソン自動車部門の責任者としてシンガポールに赴任する。

 

シンガポール技術センターは床面積を2倍にする。マレーシアのデザインセンターの能力も強化する。

 

ダイソンの18年度の売上高は前年度比28%増の44億ポンド。純利益は33%増の11億ポンド(約1,555億円)で、初めて10億の大台を突破した。