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社会

2019年2月1日

救急隊に装着用カメラを導入、医療補助に利用

シンガポール民間防衛隊(SCDF)は2月1日から医療補助者に、装着用小型カメラを携行させる。救急医療サービスの質の引き上げが主な目的だ。来年中にすべての医療補助者に支給する。

耳の上に装着するタイプの小型カメラで、医療補助者に対する指導、訓練、また現場における救急サービスの改善に活用される。

 

SCDFによると、医療補助者と患者とのやり取りを記録することで説明責任を明確にできるとの利点もあるという。

 

医療補助者に対する患者からの侮辱、身体的危害など虐待は近年増加しており、2016年の20件に対し、17年は23件、18年は26件あった。

 

プライバシーにも配慮し、妊婦に対処する際はカメラの記録動作を停止する。対応が難しい患者の場合、別の場所にいる医師からライブで指導を受けられる能力をカメラに付加する計画もある。

 

記録された映像の乱用を予防するため、データは暗号化し、認定を受けた者のみアクセスできるようにする。データは記録時から90日が経過後に消去する。

 

技術関連法が専門の弁護士ブライアン・タン氏は、性的行為に関係する場面がカメラに記録される可能性もあると指摘。カメラを動作させてはいけない状況について、医療補助者をしっかり教育することが重要とコメントした。

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