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政治

2019年2月7日

中国系住民は社会に融合=首相の春節メッセージ

リー・シェンロン首相は2月4日付各紙に掲載された、華人正月の春節メッセージで、中国系住民はシンガポールという多文化社会に融合した存在であり、香港や台湾の中国系人、さらには世界各地に住む華僑とは異なった存在だと述べた。

 

リー首相は、若い世代が年齢を重ね、一方で新たな移民がシンガポール社会に加わるなか、シンガポールの文化は豊かさを増すと指摘。新たにシンガポール社会に加わる者は郷に従い、シンガポール固有のしきたりを、時間をかけ受け入れていくことが望まれると述べた。そうすることで中国系人社会は活力を維持し、この先、国も力強さを維持するという。

 

今年はラッフルズ上陸200周年で、リー首相は「大きな転換点となった。ラッフルズが自由港を設けたことで中国人移民がマラッカ、また遠くは広東、汕頭、アモイからやってきた。しかし多くは春節の期間、故郷に戻る金銭的余裕がなく、この地で自分達に可能な方法で新年を祝った」と語った。

 

リー首相は正月初日の5日、チャンギ空港で地上・機内食業務に携わるSATSの従業員と懇談。シンガポール固有のローヘイと呼称される刺身サラダで労組幹部らと新年を祝った。

 

その後の記者会見で「今年も経済は成長するが、向かい風のため昨年ほどの成長は望めない。国民は向上を続けることが重要だ」と述べた。

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