日本貿易振興機構(ジェトロ)は21日、日本産の食材を活用した世界の料理を外食・食品業界関係者に提案するイベント、日本産食品輸出商談会「IN:FUSE」をシンガポールで開いた。
第3回目となる今回のテーマは日本産水産物。日本の水産物・水産加工品メーカーおよび商社など約35社が参加、前回の出展者数を上回った。
商談会は、安心安全かつ健康でおいしい日本食の輸出を推進し、日本食材を幅広く世界に紹介していこうという同機構活動の一環。和食の人気拡大とともに高まる日本食材の需要を背景に、市場への参入や販路拡大に関心がある関係者らの参加だけでなく、世界各地の郷土料理市場などもターゲットにして、日本産食材のプロモーションを広く行っている。
目玉商品は、昨年12月14日よりシンガポール向け輸出が解禁となった三重県産活カキ。万全の衛生管理システムかつ厳しい品質審査を通過した同カキはクリーミーな味わいが特徴。これを扱う3社が来星し、現地バイヤーと対面しながら試食や商品の説明を行った。そのほかホタテ、わかめ、あわびやうなぎ、養殖魚など同地で人気の水産品もずらり並んだ。これら食材を生かしたレシピや日本酒の紹介なども積極的に行われ、会場はバイヤー、シェフ、サプライヤー、メディアなど約200人の参加者で大いににぎわった。