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日系企業・社会

2019年3月19日

紀伊國屋書店リャンコート店、4月で閉鎖

 
 紀伊國屋書店は1983年に開業したリャンコート店を、4月21日をもって閉鎖する。客足が減っているためで、賃借契約が切れるのを閉鎖の時期と判断した。
 
 リャンコート店は紀伊國屋初のアジア支店。当初は日本人客を想定した品揃えだったが、英語の本もそろえシンガポール人の利用も増えた。在庫の多くはサプライヤーに返却し、一部はシンガポールのほかの3店(ニーアン・シティー、ブギス・ジャンクション、ジュロン・イーストのジェム)に配分する。リャンコート店最終日の営業は、午前10時半開店し、午後9時半に閉店する。
  
 リャンコートを開発したのは塗料ビジネスで財を成したゴー・チェンリャン氏のウテラム・ホールディングス。かつて日本人在留者のたまり場だったリャンコートだが、建築後30年以上が過ぎており、再開発の可能性がある。
 
 現在、本体ビルをPGIMリアル・エステートの関連会社、サービス住宅をアスコット、ホテルのノボテル・シンガポール・クラーク・キー(旧ホテルニューオータニ)をシティー・デベロップメンツ(CDL)が所有しており、アスコット親会社のキャピタランドとCDLが4億Sドルで本体部分を買収するもようだ。

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