公益事業庁(PUB)が、ハイフラックスの淡水化プラントを接収する可能性が高まっている。このため、ハイフラックス再建を提案しているインドネシアのコンソーシアム、SMインベストメンツ(SMI)が提案を撤回する可能性がある。
ハイフラックスは海水から飲料水を生産する淡水化プラントと発電所で構成するトゥアスプリングを所有・運営しているが、発電部門が赤字で、経営難の理由となっている。
PUBはハイフラックスから2038年まで25年間にわたり1日7,000万ガロンの淡水を購入する契約を結んでいるが、プラントでは2017年初頭以降、故障が発生し、契約した量の水を供給できない日が発生している。
このためPUBは4月5日までにプラントを正常化させるよう要請。もし解決できない場合、水購入契約を打ち切り、淡水化プラントを接収すると通知した。接収後はPUBがプラントを運営し、飲料水を生産する。
水購入契約を打ち切るとのPUBの意向を受けSMIは、再建提案を撤回する意向を示唆。ハイフラックスも、提案撤回はやむを得ないとの認識だ。SMIは華人財閥サリム・グループとメドコ・グループの連合体。
一方PUBは、PUBの行動が再建案撤回の言い訳に使われるべきではないとSMIの動きをけん制した。