地場KAペトラと香港のハチソン・ポート・ホールディングスは1日、1億8000万米ドルを投じてジョホール州沖に貨物の積替施設を建設することで合意した。来年着工し、2021年末までに竣工する予定。完成すれば世界最大の積替施設になるとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが2日付で伝えた。
タンジュン・ペレパス港から南に約3.5キロメートルのマレーシア海域に建設する。出資比率はKAペトラが70%、ハチソンが30%。KAペトラは、一部資金を銀行融資で賄うとしている。
両社は2年前から、マレーシアでの積み替え需要が大きいとみて協議を開始。域内における主要な積み替えハブになるとみて投資を決めた。完成後はマレーシアに180億リンギ(約4920億円)の経済効果をもたらすと予想している。
KAペトラは貨物積み替えを専門に行う企業で、タンジュン・ペレパス港でサービスを提供。一方、ハチソン・ポートは世界26カ国、51カ所の港湾に投資している。マレーシアでは2000年から、クラン港でターミナルを運営するウェストポートに30%を出資している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)