2019年4月29日
中国がパーム油追加購入、向こう5年で190万トン
中国は、マレーシアからパーム油を向こう5年で190万トン追加購入する。北京訪問中のマハティール首相と中国の李克強首相立ち会いのもと、マレーシアパーム油協会(MPOC)と中国食品土畜進出口商会(CFNA)が4月25日覚書を交わした。ニュー・ストレーツ・タイムズが同日付で伝えた。
パーム油1トン当たり600米ドルと仮定すると、追加購入額は約45億6000万リンギ(約1230億円)となる。これとは別に両国は今年3月、パーム油162万トン、総額8億9100万米ドル相当を売買することで契約を交わしている。マレーシアは昨年、中国に307万トン、総額84億リンギのパーム油を輸出している。
両国政府は今回、中国が20億リンギを投じてマレーシアにバイオジェット燃料の生産プラントを建設することでも合意。またマレーシア中央銀行の最終承認が必要となるものの、パーム油取引には人民元決済を推進することでも覚書を交わした。
両政府は4月12日、凍結していたマレーシアの東海岸鉄道(ECRL)建設を再開することで合意。中国交通建設が進める案件で、建設再開に向けた交渉ではパーム油の追加取引も条件に含まれるとの関係者情報が出ていた。
(提供:亜州ビジネスASEAN)